Works

【HouseA/会所の家】
家具・建具の細部から豊かな住空間をつくる

Keywords：
平屋住宅造作家具大型木製引戸

HouseA/会所の家

夫婦と子ども2人のための新築平屋の住宅。

造作家具製作所のショールーム機能も兼ね、親戚や知人を招いて大人数でも過ごせたらと施主の希望も踏まえ、まちの「会所」となりうる住宅を目指しました。

HouseA/会所の家

元々、商店を営んでいた祖父母の敷地に建つこの建物は、L字型プランと中庭の構成となっており、広い敷地の中に商店街の喧騒とは離れたプライベートな外部空間を確保しています。

そして、敷地奥、西側にある住宅の将来対応を見据え、「とおり庭」と平行に敷地南側を空け、道路接道幅を確保し、車両動線を設けた配置計画にしています。

この「とおり庭」は、前面のアプローチから中庭をつなぐ、住宅の機能の一部として計画しています。大屋根を南隣地側に大きく張り出すようにかけ、商店街に面する顔を意識しつつ、住宅としてのプライバシーも考慮した外観に奥行きをつくっています。

内部は大屋根の形状をそのまま生かし、天井の高い空間が広がっています。

主寝室と水廻り以外は全てひと続きであり、この大きな空間に複数の家具を配置することで、壁ではなく、家具を起点に各部屋を性格づけました。

玄関は土間になっており、LDKとは間仕切壁を兼ねた3枚引戸を全て開けると間口いっぱいにLDKへ続くエントランス空間となります。大人数の来客を一度に受け止められる、会所らしい転換を施しました。

HouseA/会所の家